TYPICA編集部

2019.01.13

【トップ100・グローバル・チャート】今週のピックアップ(01/13付)、D’Angelo / Lizzo / Chaka Khan / Radiohead

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



D’Angelo / Unshaken

ヴァージニア州リッチモンド出身、ネオ・ソウルを象徴するシンガーソングライター / プロデューサー、D’Angelo(ディアンジェロ)。およそ4年ぶりにリリースされた待望のニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

90年代から現在に至るまで、ブラック・ミュージックを中心にジャンルを超えた多くの熱狂的支持を集めるカリスマ的存在。1995年のデビュー・アルバム『Brown Sugar』、2000年のセカンド・アルバム『Voodoo』そして、2014年末にサプライズ・リリースされた『Black Messiah』など、寡作ながら常に新たな音楽性を示す歴史的名盤を生み出し続けています。

今回のニュー・シングルは、全エンタメ史上最高売上を記録した大人気シリーズ最新作「レッド・デッド・リデンプション 2(Red Dead Redemption 2)」のゲーム・サウンドトラックのひとつとして書き下ろされた楽曲。ゲーム発売当初から、D’Angeloの新曲としてになっていたものの、ロックスター・ゲームスからの公式声明のあと、01/04(Fri)に正式リリースされました。リリックでは、西部劇の世界を生きる主人公・アーサーの心情や生き方にまつわる言及がなされています。

長い延期の末にようやく公開されたオープンワールド傑作とともに、待望のカムバック・シングルもぜひチェックを。



Lizzo / Juice

ミネソタ州ミネアポリスを拠点に活動している、ラッパー / シンガー・Lizzo(リッツォ)。01/04(Fri)にリリースされたニュー・シングルが、チャートにランクインされました。

1988年にテキサス州ヒューストンで生まれ育ち、そのころからラッパーとして音楽活動を始めることに。数々のインディー・ヒップホップ・グループを渡り歩き、2013年にはソロ・デビュー・アルバム『Lizzobangers』をリリース。2015年にはセカンド・アルバム『Big Grrrl Small World』をリリースするなか、幼いころに感じていたという身体的コンプレックスから、さまざまな体型に囚われず自己愛を促進するメッセージとして、プラズサイズモデルの女性で構成されたバック・ダンサー「The Big Grrrls」を率いています。

そんななかリリースされた今回のニュー・シングルは、トラップかつ80’sリバイバルを感じさせる快活なディスコ・ポップ。MVでは、トーク・バラエティ(The Late Show)、ワークアウト・ビデオ(Jane Fonda)、テレビ・ショッピング(QVC)、Youtuber(ASMR)といった、長年のチャンネル・フォーマットへのリスペクトを払った映像が展開されています。

そして先日には「Coachella 2019」出演のアナウンスがされており、2019年もさらなる飛躍を予感させます。



Chaka Khan / Hello Happiness

イリノイ州シカゴ出身、R&B / ファンク~ソウルのレジェンド・ディーヴァである、Chaka Khan(チャカ・カーン)。02/15(Fri)にいよいよリリースされる約12年ぶりのニュー・アルバム『Hello Happiness』からのリード・シングルが、チャートにランクインされました。

70-80年代を彩ったファンク・バンド、Rufus(ルーファス)のメイン・ボーカルとしてデビュー。バンドと並行してソロ活動を開始し、以後10度のグラミー賞受賞、2度に渡ってロックの殿堂に推薦されるなど、最も成功した女性シンガーの1人に数えられています。2018年6月に突如リリースされたEP「Like Sugar」が話題となったなか、それに続くニュー・シングルが、01/01(Tue)に公開されました。

インタビューによると、2007年にリリースされたアルバム『Funk This』以降、音楽制作そのものは続けていたという、Khan。家族や友人たちと多くを過ごすなか、2016年4月に旧友・Prince(プリンス)が薬物の過剰摂取で亡くなったことをきっかけに、自身も患っていたという処方薬依存の改善のためにリハビリを受けていたことを明かしていました。そのようなエピソードを受けて、タイトル曲「Hello Happiness」のリリックでは、あらゆることを真剣に受け止めすぎず、ただ流していくことの大切さが語られています。

そしてリリース当日である元日には、米カリフォルニア州パサデナで開催された「ローズ・パレード」に参加。名曲「I Feel for You」とともに今作のパフォーマンスも披露しており、あわせてチェックを。



Radiohead / Ill Wind

英オックスフォード出身、今年ロックの殿堂(式は出席せず)入りを果たしたロック・バンド、Radiohead(レディオヘッド)。01/11(Fri)に配信開始となったレア・シングルが、チャートにランクインされました。

今回のシングルは、2016年にリリースされたアルバム『A Moon Shaped Pool』のスペシャル・エディションCDに収録されていたボーナス・トラック。そこには「Ill Wind」とともに、2015年に公開された映画『007 スペクター』のために書き下ろしつつも不採用となったシングル「Spectre」も収録されていました。

Thom Yorke(トム・ヨーク)によると、2008年ごろから「The North Wind」という仮タイトルのもと制作していたとのこと。トラック全編に渡ってボサノバ調のリズムがループするなか、後半にかけてひんやりとしたシンセが漂っており、リリックでは内面における混乱した状況を描いています。

そして直接の関係はないものの「Ill Wind」というタイトルは、Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)、Frank Sinatra(フランク・シナトラ)など多くのシンガーによって歌い継がれてきた、1930年代のクラシック・ジャズ・スタンダードと同タイトル。それらへのリスペクトを感じさせると、一部リスナーのあいだで話題となっているようです。ぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato
Link:TYPICA TOP100(グローバル)


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