TYPICA編集部

2020.10.06

【トップ100・チャート】今週のピックアップ(10/06付)、Joji / DATS / Fleet Foxes / バレーボウイズ

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Joji / Your Man

大阪府出身、NYとLAを拠点に活動しているシンガーソングライター / ラッパー、Joji(ジョージ)。09/25(Fri)にリリースされたニュー・アルバム『Nectar』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2018年にリリースされ、アジア系アーティスト初の全米R&B / Hip Hopチャート1位を記録した現名義の1stアルバム『Ballads 1』以来。およそ2年ぶりとなる新作に。2019年には〈88rising〉名義のアルバム『Head in the Clouds II』に参加。Swae Lee(スウェイ・リー)、Major Lazer(メジャー・レイザー)がフィーチャリングされた「Walking」を筆頭に、複数の収録曲にクレジットされました。また同年には、Rich Brian(リッチ・ブライアン)のアルバム『The Sailor』にも一部参加するなど、さまざまなコラボが続いていました。

本ニュー・アルバム『Nectar』には、リード・シングル「Sanctuary」「Run」「Gimme Love」「Daylight」を含む全18曲が収録。ゲストには、BENEE(ベニー)、Diplo(ディプロ)、Lil Yachty(リル・ヨッティー)、Omar Apollo(オマー・アポロ)、rei brown(レイ・ブラウン)、Yves Tumor(イヴ・トゥモア)などをフィーチャー。Kenny Beats(ケニー・ビーツ)、Clams Casino(クラムス・カジノ)、Bēkon(ベーコン)を始め、多くのプロデューサーが参加しています。

また、アルバム・タイトル『Nectar』(花蜜、果汁の意)のバックグラウンドについて、先日公開されたインタビューにてコメント。冷蔵庫に向かって行列を作っていた大量のアリが、後日、冷蔵庫のアイスクリームのそばで凍死していたことが頭に離れなかったとのことで、「次の日、たくさんの人に見せたら、低い声で何度も何度も何度も”(自分だったら)ネクターのために何ができるだろう”と話した。そんな冗談から始まって、”(自分にとっての)ネクターのために何ができるだろう”というアイディアになったのです」と、ダークなコンセプトから当初スタートしたことを明かしていました。

そして、10/24(Sat)日本時間21:00より、Joji自身が企画 / 演出を担当する、一夜限りのオンライン・イベント『Joji Presents: The Extravaganza』の開催が決定。本ニュー・アルバム『Nectar』の世界観を、さまざまなゲストを交えながら、パフォーマンス、寸劇、衣装などで表現するライブ・ストリーミング・イベントとなることが期待されます。あわせてぜひチェックを。



DATS / Lust

2013年に結成されたロック・バンド、DATS。09/25(Fri)にリリースされたニュー・アルバム『School』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年6月にリリースされた1stアルバム『Application』以来、およそ2年3か月ぶりの新作に。2018年2月にリリースしたEP『Message』を経て、同年6月にはメジャー・デビューアルバム『Digital Analog Translation System』を発表。メンバー・チェンジを経て現体制になると、2019年はEP『オドラサレテル』に加えて、TVアニメ「ノー・ガンズ・ライフ」のエンディングテーマに起用された、バンド初のタイアップ・シングル「Game Over」などが話題になりました。

また、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けてライブ活動が制限されるなか、toeが発起したライブハウス支援プロジェクト「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」に参加。09/04(Fri)には、Ginza Sony Park主催のリモートライブ配信企画「Park Live」で、今年初のライブが行われました。加えて、ボーカル・MONJOEの1stソロ・シングル「Stunning Misshapes」が、07/29(Wed)にリリースされるなど、幅広い活動が続いていました。

本ニュー・アルバム『School』には、リード・シングル「Showtime」「Sunlight」を始め、Cony Plankton(TAWINGS)を迎えた「Your Home」や、Toploader(トップローダー)がリメイクした「Dancing in the moonlight」のカバーなどを含む、全8曲が収録。先日公開されたインタビューによると、昨年からアルバムの楽曲制作が行われていたなか、コロナ禍ではリモートでレコーディング作業が進められたとのこと。バンドのアイデンティティを明確化していくなかで、青春っぽさ、懐かしさ、初期衝動といった要素を内包した「School」や、その語源である「余暇」の豊かさなどをテーマに、アルバムを制作した模様です。

そして、ジャケット・アートワークならびに新しいアーティスト写真は、イラストレーター / グラフィックデザイナー・赤|akaが制作。ミックス / マスタリングは、レコーディングエンジニア・小森雅仁が担当しています。今後の動きにも注目が集まります。



Fleet Foxes / Can I Believe You

米ワシントン州シアトルで結成されたインディー・フォークバンド、Fleet Foxes(フリート・フォクシーズ)。09/22(Tue)にサプライズ・リリースされた待望のニュー・アルバム『Shore』の収録曲が、チャートにランクインされました。

オリジナル・アルバムとしては、2017年6月にリリースされた『Crack-Up』以来、およそ3年3ヶ月ぶりの新作に。前作『Crack-Up』のツアー終了後、2018年9月ごろから作曲を始め、2019年9月から、The National(ザ・ナショナル)のフロントマン・Aaron Dessner(アーロン・デスナー)が所有する、NY北部のスタジオからレコーディングが開始。バンドの中心人物、Robin Pecknold(ロビン・ペックノールド)と、レコーディングエンジニア・Beatriz Artola(ベアトリズ・アルトーラ)の2人体制で、パリ、LA、NY・ロングアイランドシティ、マンハッタンなどのスタジオを巡りながら、アルバム制作が行われた模様です。

レコーディングにはバンドメンバーは参加せず、Grizzly Bear(グリズリー・ベア)のメンバーである、Chris Bear(クリストファー・ベア)、Daniel Rossen(ダニエル・ロッセン)を始め、Uwade Akhere、Hamilton Leithauser(ハミルトン・ライトハウザー)、Kevin Morby(ケヴィン・モービー)などを含む、多くのコラボレーターを迎えながら大部分を進行。今年に入って作詞に難航していたなか、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、それまで抱えていたというニュー・アルバムに対する不安が取り払われたことで、自己隔離期間中に全収録曲の歌詞を書き上げたとのことです。

本ニュー・アルバム『Shore』(岸辺、の意)のタイトルについて、Robin Pecknold(ロビン・ペックノールド)へのインタビューによれば、2017年ごろに経験したという、サーフィン中の死を覚悟した体験から浮かんだとのこと。自身のその臨死体験に加えて、ニュー・アルバム制作中に亡くなったという祖父や、Bill Withers(ビル・ウィザーズ)、Elliott Smith(エリオット・スミス)、Jeff Buckley(ジェフ・バックリー)、Otis Redding(オーティス・レディング)を含む、多くの影響と喜びをもたらしてくれたアーティストたちなど、アルバムを通してさまざまな死がモチーフに。各収録曲のなかで繰り返し参照することで、彼らの存在を称えるようなアルバムとなっています。

ジャケット・アートワークは、前作『Crack-Up』から引き続き、写真家・濱谷浩が生前撮影した作品を使用(表面:ベーリング氷河 アラスカ 1973年、裏面:阿寒 北海道 1964年)。アルバム・リリースと同時に、LAを拠点とするカメラマン・Kersti Jan Werdal(カースティ・ヤン・ワーダル)が撮影した、約1時間の映像作品「Shore」も公開されています。さらに来年にかけて、バンド名義の新曲9曲がリリース予定であることもアナウンスしており、さらなる続報に注目が集まります。



バレーボウイズ / オバケな彼女

09/30(Wed)をもって活動終了した、京都出身のバンド・バレーボウイズ。バンド最後となる新曲「オバケな彼女/風のように」の収録曲が、チャートにランクインされました。

京都精華大学の学園祭「木野祭」に出演するために、2015年に結成された、バレーボウイズ。メンバーは、ネギ(Gt, Vo)、前田流星(Vo)、オオムラツヅミ(Vo)、九鬼知也(Gt, Cho)、高山燦(Gt, Cho)、ムコ(Ba)、武田啓希(Dr)の7人編成。2017年に開催された、ライブ・オーディション「TOKYO BIG UP!」でのグランプリ獲得や「FUJI ROCK FESTIVAL 2017」(ROOKIE A GO-GO)出演などを経て、同年11月には1stアルバム「バレーボウイズ」を発表。その後、シングル「卒業/ひがしのまち」(2018年)、2ndミニ・アルバム『なつやすみ’18 猛暑』(2018年)、3rdミニ・アルバム『青い』(2019年)、シングル「雨があがったら/セレナーデ」など、CD、アナログ、カセットテープといったさまざまな形態でリリースされました。

今年3月には配信シングル「ひとみ」をリリース。同じく京都を拠点とする劇団「ヨーロッパ企画」が制作した初の長編映画『ドロステのはてで僕ら』の主題歌として、前作『青い』の収録曲「タイトルコール」が起用されたことでも話題となりました。また、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、バンド主催ライブ「まるごとバレーボウイズ」が開催中止に。09/07(Mon)にゲスト出演した、ヨーロッパ企画のYouTube LIVE企画「ヨーロッパ企画の生配信」でのアコースティックライブが、実質的なラスト・ライブとなりました。

およそ5年間の”なつやすみ”を終えることになったことについて、09/30(Wed)に発表したお知らせのなかでコメント。バンドの楽曲制作を支え続けてきた中心人物・ネギ(Gt, Vo)から「自身の音楽活動をより私的に進めていきたいので脱退したい」という申し出を受けて、メンバー間で話し合った結果、今回の決断に至ったこと、メンバーそれぞれのやりたい道に進む判断をしたこと、などが語られています。

そして現在、本ニュー・シングル『オバケな彼女/風のように』(CD)や、シングル「ひとみ」(カセットテープ)が付属されているZINE「ブルーハワイvol.5 タイムカプセル」が発売中。メンバーそれぞれの作品も詰まった、手作りのZINE(100部限定)となっています。あわせてぜひチェックを。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato

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