TYPICA編集部

2019.01.27

【トップ100・グローバル・チャート】今週のピックアップ(01/25付)、Vampire Weekend / James Blake / Maggie Rogers / Little Simz

毎日更新されるTYPICAオリジナル楽曲チャート。チャートにランクインされた楽曲のなかから、特に注目の楽曲をまとめてピックアップします。



Vampire Weekend / Harmony Hall

ニューヨークシティを拠点とする、Vampire Weekend(ヴァンパイア・ウィークエンド)が、いよいよカムバック。今春におよそ5年ぶりのリリースが予定されている待望のニュー・アルバム『The Father of the Bride』からの両A面リード・シングルが、チャートにランクインされました。

1/17(Thu)に投稿された、フロントマン・Ezra Koenig(エズラ・クーニグ)のインスタグラムの一節によれば「アルバム・タイトルを『Mitsubishi Macchiato』から『FOTB』に変更し、2019年に18曲収録のダブル・アルバムとしてリリースする」ことを明らかに。01/22(Tue)に公開されたティザー映像「120 Minutes of Harmony Hall Guitars」のあと、01/24(Thu)に復帰シングル「Harmony Hall / 2021」が公開されました。

「Harmony Hall」というタイトルは、メンバー3人の母校であるコロンビア大学の学生寮を示唆。リリックの一節では、アメリカの上流大学のキャンパス内でエコーチャンバー化された白人至上主義者のヘイト活動に対して、そこから離れてよりよい方向へ自分を変えていくことを表明する前向きなメッセージを暗示させています。かねてからパンク・ロックからの影響について言及しているEzraですが、「Harmony Hall」は、トランプ政権以降に強まる白人至上主義運動へのプロテスト・ソングという見方もされているようです。

また「2021」では、すでに話題になっている通り、無印良品20周年記念オムニバス・アルバム『MUJI BGM1980-2000』に、細野晴臣が提供した「TAKING -BGM ver.-」(もともとは細野晴臣のカセットブック「花に水」の収録曲)がサンプリング。「Beats 1」でのインタビューによれば、細野晴臣のこの曲に感銘を受けたEzraが、繰り返し聴きながら「2021」を書いたことを語っています。

そして、アルバム・リリースまでの3ヶ月に渡って、各月2曲ずつニュー・シングルを公開することも明らかに。ファンにとって待ちに待った1年となりそうです。



James Blake / Mile High

ロンドン出身、ポスト・ダブステップを代表するシンガーソングライター / プロデューサー・James Blake(ジェイムス・ブレイク)。01/18(Fri)にリリースされた待望のニュー・アルバム『Assume Form』の収録曲が、チャートに多数ランクインされました。

今回のニュー・アルバムの背景について、Blakeのツイートでも示されているように、2015年ごろから交際が続いているとされている女優・Jameela Jamil(ジャメーラ・ジャミル)からの影響を色濃く受けているとのこと。

ガールフレンドとの「マイル・ハイ・クラブ(フライト中での性行為)」について書かれた「Mile High」では、Travis Scott(トラヴィス・スコット)、Metro Boomin(メトロ・ブーミン)をゲストに招致。昨今では、多くのヒップホップ重要作にトラックメイカーとして参加していることから、アルバムを通じてトラップの文脈を取り入れた多彩なビート・メイキングが散見されます。

その他のゲストには、André 3000(アンドレ・3000)、Moses Sumney(モーゼス・サムニー)、ROSALÍA(ロザリア)などを招致。2019年の代表するアルバムのひとつとして大きな注目を集めており、未聴のリスナーはぜひ一聴を。



Maggie Rogers / Burning

メリーランド州イーストン出身、現在はブルックリンを拠点に活動しているシンガーソングライター / プロデューサー、Maggie Rogers(マギー・ロジャース)。01/18(Fri)にリリースされた待望のデビュー・アルバム『Heard It In A Past Life』の収録曲が、チャートにランクインされました。

今回のアルバムには、2017年にリリースされたデビュー・EP『Now That The Light is Fading』から、代表曲「Alaska」「On + Off」を含めた全12曲が収録。2016年、大学のマスター・クラスで、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)からの賛辞を受けてバイラル・ヒットを記録してから、現在に至るまでのRogersの心境をメインに綴られているとのこと。

そのような背景を含めて、アルバム・タイトル「Heard It In A Past Life」には、これまでのソロ活動のなかで生まれた多くの出来事に想いを馳せてほしいというメッセージが込められているとのこと。なかでも「Burning」では、かつて1年半ほど交際していたであろう恋人との、燃えるような恋愛模様について描かれています。

そして今年2月からは、アルバム・リリースにともなう世界ツアーが予定されており、04/13,20(Sat)には「Coachella 2019」にも出演決定。2019年もさらなる飛躍を予感させます。



Little Simz / Selfish feat. Cleo Sol

北ロンドン・イズリントン出身のラッパー / 女優、Little Simz(リトル・シムズ)。03/01(Fri)にリリースされる待望のニュー・アルバム『GREY Area』から、ロンドン出身のR&Bシンガー・Cleo Sol(クリオ・ソル)を迎えたリード・シングルが、チャートにランクインされました。

ナイジェリア出身の両親のもとで生まれ育ち、9歳のころからラップを始めたという、Simz。大学在学中から音楽活動を開始し、自身が主催するレーベル〈Age 101 Music〉からミックステープ、EPなどを多数リリース。2015年にデビュー・アルバム『A Curious Tale Of Trials + Persons』、2016年にセカンド・アルバム『Stillness in Wonderland』をリリース。2017年には、Gorillaz「Garage Palace」でフィーチャーされ、その後のツアーにも参加するなど、欧米を中心に存在感が強まっている注目のラッパーです。

今回のニュー・アルバムには、すでに公開されているリード・シングル「Offence」「Boss」「101 FM」を含めた全11曲(ボーナストラック1曲)が収録。アルバムのテーマは、20代半ばに突入したSimz自身のパーソナルなストーリーがメイン。『GREY Area』というタイトルには、普段から感じている大変さ、混乱した状況など、Simz自身が白黒はっきりしないグレーな場所に置かれていることが由来とのこと。また、これまで公開されているアートワークは全て、Simz本人が撮影しているようです。

そして、2017-18年には2年連続で来日公演が実現し、国内でも人気が高まるなか、およそ3年ぶりにリリースされるニュー・アルバムに期待が高まります。


以上、今週のピックアップでした。

Text by Ishikawa Takato
Link:TYPICA TOP100(グローバル)


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