ソロレベリング シーズン3はあるのか?プロデューサーが「ひとまず終了」と発言

アニプレックスの番組「Aniplex After Hours」の最新回では、声優のサリー・アマキがアニメ制作会社A-1 Picturesを訪問。『ソードアート・オンライン』や『青の祓魔師』『かぐや様は告らせたい』などの人気作品を手がけるこのスタジオの内部を紹介しながら、『俺だけレベルアップな件(Solo Leveling)』シーズン2第6話(通算第18話)の制作現場をレポートしました。

今回の訪問では、アニメーションプロデューサーの金子敦史氏、絵コンテ兼演出の菊池拓朗氏、原画担当の米澤篤志氏と橋本海翔氏、CGディレクターの森岡俊貴氏ら制作陣との座談会も行われ、シリーズの今後についても語られました。

「最終話で一旦幕を閉じる」と制作陣が明かす

番組の39分8秒あたりで、金子氏は次のようにコメントしました。

「次にアニメをご覧になる際には、裏方で働いているスタッフやクリエイターたちのことを思い浮かべていただけると嬉しいです。もうすぐ放送される第25話をもって、TVアニメ『俺だけレベルアップな件』は、ひとまず完結となります。」

今後の展開について金子氏は、「この終わりが一時的なものなのか、それとも本当に完結なのか、正直自分にも分かりません」と語り、視聴者の応援次第でシリーズが続く可能性もあることを示唆しました。

「このアニメがここまで来られたのは、皆さんの応援のおかげです。最終話の後も引き続きご支援いただければ嬉しいです。ぜひフィナーレにご期待ください」と、ファンに向けて感謝の言葉も述べました。

また、金子氏はシーズン2のラストカットについても触れ、主人公・ジンウの最後のセリフが見どころであると語りました。さらに、シリーズ監督・中重俊祐氏が描いた最終話のビジュアルも公開されました。

学園祭のような現場、演出の舞台裏も披露

スタッフからは制作の舞台裏に関するさまざまな話も飛び出しました。作品作りを「学園祭の準備のようなもの」と例えたり、良い絵コンテと悪い絵コンテの違いについて語ったり、ある戦闘シーンの演出が大きく変更されたことも明かされました。

とくに注目を集めたのは、アクションディレクター・菅野芳弘氏が担当したイグリス、タンク、オークたちの戦闘シーン。もともとは複数カットに分けられる予定だったものを、迫力のある26秒間のワンカットに変更するという大胆な演出が施されました。これは菅野氏のスキルに対するスタッフの厚い信頼を感じさせる決断でした。

シリーズの魅力は変わらず 今後に期待寄せる声も

『俺だけレベルアップな件』は、Crunchyrollでシーズン1・2ともに日本語音声・英語字幕/吹き替えで配信中です。

シリーズのあらすじは次の通りです:

「“死ななければ強くなる”とはよく言うが、それは世界一弱いハンター、成振宇(ソン・ジンウ)には当てはまらなかった。高難度のダンジョンでモンスターに惨殺された彼は、“システム”と呼ばれるプログラムによって蘇る。それは彼にしか見えないもので、あらゆる能力をレベルアップさせる仕組みだった。ジンウはその力の謎、そしてダンジョンの秘密を解き明かすために、再び立ち上がる。」

アニメファンの間ではすでに「続編を望む声」が広がっており、今回の発言が新シーズン制作の希望につながることを期待する声も多く上がっています。

シリーズの今後がどうなるかは未定ですが、少なくとも一旦の区切りを迎えることは間違いなさそうです。最終話ではジンウの物語がどのように締めくくられるのか、注目が集まります。